保育士になるにはどうしたらいいの?~試験を受けよう~
最近、保育士になりたい人が増えてきています。
通信講座でも「保育士講座」は人気講座です。
しかし、通信講座の保育士講座を受講しても保育士資格は取得できません。
それらは保育士試験に合格するための資格講座であることがほとんどです。
今回は保育士試験で資格を取得する方法を紹介していきたいと思います。
受験資格
受験資格は全国保育士養成協議会のホームページから確認できます。
https://www.hoyokyo.or.jp/exam/qualify/
4年制大学を卒業した人:保育に関係ない大学でも受験資格あり!
4年制大学在学中、中退した人:2年以上在学、62単位以上習得している人
短大卒業した人:受験資格あり!
短大在学中:受験資格あり!(年度中に卒業できなければ×)
…と受験資格ばかりある人を挙げてきましたが、高校の卒業年によれば受験資格がない可能性もあります。
あてはまるかどうかチェックしてみてください。
試験頻度
年2回あります。
前期(4月)と後期(10月)に実施されています。
試験料
12,700円(税込)+250円(郵送料)=12,950円(平成30年現在)
試験会場
各都道府県に1か所以上設置されています。
会場は決定次第全国保育士養成協議会で公開されます。
手元に受験票が届くので、自分の試験会場は受験票で確認することができます。
試験内容
筆記試験と実技試験があります。
筆記試験
【保育原理】20問
【教育原理】10問
【社会的養護】10問
【児童家庭福祉】20問
【社会福祉】20問
【保育の心理学】20問
【子どもの保健】20問
【子どもの食と栄養】20問
【保育実習理論】20問
実技試験
【音楽表現】
課題曲の弾き歌い
【造形表現】
保育場面を絵画で表現
【言語表現】
読み聞かせ
実技試験は簡単なように思うかもしれませんが、緊張感の中行うので実際は難しく感じると思います。
また、学校を卒業して資格取得する人にとっては「こんなに難しい実技試験受けなくてよかった」と思うかもしれません。
しかし、学校の授業で音楽表現も造形表現も言語表現もすべて行われ、授業の試験で発表させられることもあります。
また、言語表現に関しては保育実習を通して子どもや先輩保育士、園長を目の前にしながら行うこともあるので、気は抜けません。
合格率
保育士試験の合格率は平均で10~20%です。
平成30年 19.4%
平成29年 21.6%
平成28年 25.7%
ちなみに平成20年では10.5%だったので、比べると約2倍合格率はあがっています。
しかし、それでも低めです。
合格率が低いといわれる理由は、合格点の高さです。
まず、筆記試験は9科目ありますが、まんべんなく対策しなければなりません。
そして6割以上正解しなければ合格できません。
この6割以上というボーダーが大きな壁となっています。
6割取れればよいと思ってギリギリの理解力で試験に臨むと不合格になってしまうこともあります。
また、社会的養護と教育原理は両方合格しなければなりません。
そして、各科目の難易度の差は大きく、2~3科目が目立って難しくなっているので、合格率が低くなっています。
対策
どの試験も同じですが、過去問に慣れることが一番効率的です。
筆記試験はマークシート式ですが、合格させないように選択肢をひねってくることもあります。
試験のくせというのがあるので、過去問で試験に慣れて対策することをおすすめします。
勉強方法
通信講座
人気講座なのでいろいろな会社が講座を開設しています。
【ユーキャン】
保育士試験の合格者の1割がユーキャン受講生のようです。
また、受講生の90%近くが保育の学習経験はありません。
7割以上は仕事をしながら受講しているので、始めやすく続けやすいのが特徴です。
【ヒューマンアカデミー】
DVD・CD・テキストのトリプル効果で勉強ができます。
視覚や聴覚で記憶に残りやすい勉強ができます。
学習期間は6か月ですが、最大3年間までサポートしてくれます。
これは業界最長の長さです。
試験対策セミナーに無料で参加でき、サポートも手厚くなっています。
【ニチイ】
通信講座の中でも安い値段で受講できます。
DVDやCDはなく、教本のみでシンプルな教材です。
ニチイは医療機関や保育施設を保有しているので、資格習得後の就業サポートまで手厚いです。
本屋さんに行けば「保育士対策」と参考書や問題集がたくさん並んでいます。
通信講座を使わずに独学で勉強することも可能です。
しかし、合格率が低いため完全に一人で勉強するのには高リスクです。
通信講座であれば、ひとりでがんばっているわけではないので、モチベーションも維持しながら学ぶことができます。
(モチベーションに関しては通学での受講に比べて劣りますが…)
また、高い受講料を支払っているのでそれなりにわかりやすい教材になっています。
合格率の低い保育士試験対策のためには通信講座をおすすめします。
保育士試験に合格して、一緒に保育士として働きましょう!
(申し遅れました、保育士が執筆しました(笑))