周りが助けてくれなければ育児疲れが原因で殺人者になってしまうかもしれない恐怖を感じた話~2歳児を窒息死させてしまった事件から考える~
不安や悩みは一人で抱えていても、なにも解決されません。
相談したところで解決されるのかという思いもあるかもしれません。
一人で抱えてしまうことで、思いがけずに殺人者になってしまうかもしれません。
もしかすると誰もが人を殺してしまうかもしれない、私も誰かを殺してしまうのではないかと恐怖を感じたのでまとめてみます。
2歳児窒息死する事件が発生
2歳の男児が布団に巻かれて窒息死してしまう事件が起こりました。
母親は逮捕され「泣き止まないので布団に巻いた」と供述しています。
また近所迷惑もかけられないということで犯してしまったとのことです。
町内会の行事も育児を理由に参加する機会も少なかったようで、あまり人づきあいがなかった母親。
詳しい状況が語られなくても、母親の供述から育児に疲れていたことが感じ取れます。
子どもの泣き声が近所の迷惑になりクレームにならないように配慮していたとするならば、相当気を遣っていたんだと思います。
事件発生時、夫に子育ての不満を口にしていた母親。
もう限界を迎えていたのかもしれません。
冷静が保てなければ子どもにも焦りが伝わる
事件に巻き込まれてしまった男児は2歳。
おそらくイヤイヤ期だったかもしれません。
なにをするにも「イヤイヤ」
トイレもごはんもイヤイヤで、どうしていいやら…。
機嫌が悪く泣いてしまえば、どういう気持ちなのかくみ取らなければいけません。
また、今回母親は周りを気にしており、「子どもが泣くこと」にとても敏感でした。
自分の時間もとれないまま子どもにつきっきりになり、リラックスすることもできなければ冷静さも保てません。
常に焦りながら育児をすることになります。
大人にはわかりませんが、子どもは大人の焦りを敏感に受け取ります。
すると泣き止むどころかずっと泣いてしまいます。
もう悪循環です。
保育士の私ですらイヤイヤ期の子どもとのどう関わってよいのか、子どもとうまく向き合えず焦りもしばしば…。
子どもはこちらの気持ちをよみとっているのか、より一層イヤイヤ…そして大声で泣いてしまいます。
訴えるように泣いているので、「何を要求しているのか」考えますが、考えても焦っている中で考えることはできません。
周りに保育士がいれば助けを求めることができます。
その子どもの対応を任せることもあれば、他の子どもを任せて1対1できちんと関わって解決することもあります。
周りに助けを求めることができれば、少し安心です。
しかし、子どもと1対1で関わるベビーシッターとしての仕事においては、誰にも助けを求めることができません。
保育士としては「焦ることは禁物」と考え、あくまで仕事ですから自分の保育力(スキル)を高めるためにもおもちゃで誘ってみたりお部屋を散歩したりと解決を試みます。
母親には周りに夫(父親)など家族がいます。
しかし、協力的でなければ孤独で子どもと関わらなければいけません。
ほぼほぼ24時間子どもと一緒にいれば終わりはみえません。
「またか」「どうしたらいいのか」
手詰まりです。
きっと私も自分の子ども相手になると1対1でしっかり関わることができないかもしれません。
冷静さを保つには周りが協力的でなければなりません。
協力的な人脈作りも大切なのかもしれません。
もしも周りに協力的な人がおらず、育児に疲れてしまったときには今回のように自分の子どもを殺してしまうかもしれません。
殺意はなくても気づいたら殺してしまったということが起こるかもしれません。
今回の窒息死事件は他人事ではなくて、誰にでも起こる事故・事件なのではないでしょうか。
育児疲れで殺人者にならないために
もしかすると自分も育児疲れで殺人者になってしまうかもしれません。
育児疲れを感じた時には周りに相談したり、協力してもらうことがなによりも大切です。
といっても、夫は「仕事だから」と協力してくれなかったり、自分自身の両親も遠方に住んでいれば直接助けを求めることができません。
保育園に入園できているならば保育園の保育士に相談するのも大いにありです。
保育士の任務の一つなので遠慮なくご相談ください。
ベビーシッターに頼るという方法もありますが、最近危険な事件が立て続けに起こり物騒ですよね…。
リスクを認識しながら利用するのもありだと思います。
他にも育児の相談をできる場所が多々あります。
中には相談無料のところも多くあります!
一番危険なことは一人で抱え込むことです。
必ず誰かに相談してください。
世間は優しい人ばかりだと涙がでそうになりそうですよ。